今回は、趣味で利用するのに人気の小型ボール盤のREXON DP2250Rを購入しましたので、トルクを落とさずに低回転化へ改造をしてみようと思います。
低回転以外には、ドリルチャックをより高精度なユキワ精工の「J8MG1JT」に交換しています。
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で、無改造のDP2250Rの回転速度は、3,200〜6,200min-1[回転/分]になりますが、一番低速の3,200でも硬いものや厚いもののに対しては、速度が速すぎるとのことです。
※正直、ボール盤の適切な回転数にはついては、まったく詳しくはないのですが、私自身のREXON DP2250Rの利用シーンは、アルミなどの金属加工に利用したいので、低回転化をやってみようと思った次第です。(8割は興味本位。)
REXON DP2250Rの低回転化の方法は、先人たちの手によってネットを探すと色々出てきますが、一番手っ取り早い、タイミングプーリーの交換による低回転化をしようと思います。
DP2250Rの上部カバーを開けると、2つのプーリーが出てきますが、この2つのプーリーを交換することによって低回転化ができます。
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小さい方をより小さく・大きい方をより大きくすることによって、その比率に合わせて回転数を落とすことが可能になります。
であれば、より大きなタイミングプーリーを取り付ければ、簡単に速度を落とせますが、ここで課題があります。
それは、DP2250Rの上部カバーが上に行くにつれて小さくなるので、実際に取り付けられるプーリーの直径が最大で65mm程度位に制限されます。これ以上に大きなプーリーを取り付けるとカバーに干渉してしまいます。
なので、ほかの改造を見ても、大体それくらいに収まるようなプーリーを利用していと思います。
なので今回は、3Dプリンターで干渉しないカバーを作ることにしました。これによって、最大直径91mmまでのプーリーを取り付けることが可能になります。たぶん。
で、早速CADで作成してみます。
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シンプルな立方体のカバーを作成。高さも標準カバーから5mmほど高くしています。あと、ちゃんと熱を逃がすための空気穴も作りました。
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3Dプリンターで印刷すること5時間強、問題なく印刷ができました。
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標準のカバーだと内部の肉厚もあるので、直径65mm程度が限界くらいのサイズ感です。
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今回作成したものは、肉厚も薄くしたので、90mm程度までの直径に対応できます。(実際には、余裕を見て直径85mm以下位が現実的かなと。)
強度については、PETGを使用したので、問題は無いと思います。
早速、印刷したカバーをREXON DP2250Rに取り付けてみました。
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ぉぉぉ。思っていたより違和感がない感じです。いつもは寸法が合わずに何度か作り直すのですが、今回は1発でいけました。よかったよかった。
次は、実際に取り付けるプーリーですが、Aliexpressで以下の3つを購入しました。購入するにあたって、タイミングベルトの長さの算出は、以下のサイトを利用させてもらいました。
ベルト周長計算
https://keisan.casio.jp/exec/user/1553849247
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計算結果のベルト周長は、285mm強になりますが、3mm単位になりますので、余裕をもって288mmのタイミングベルトにしました。
・Timing Pulley 3M-15T Bore 6 mm
・Pulley 3M 80T Slot Width 11 mm pulley wheel rough hole 10 mm
・HTD3M Timing Belt with circular teeth 3M-288 teeth pitch 3mm belt width 10
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金額にして合計2400円ほどです。後編へ続きます。