「クローン Prusa i3 MK3S」と「Original Prusa i3 MK3S」の比較レビュー(組み立てキット編)

今回は、AliExpressで購入した「クローン Prusa i3 MK3S」と「Original Prusa i3 MK3S」の比較レビューになります。

Original Prusa i3 MK3Sを公式サイトより購入して日々利用していますが、その性能に大満足しております。

ただ、どんなに性能がよくても一つのモデルを印刷するのに、モノにもよりますが1~数時間かかります。

その間は印刷ができないので、もう一台欲しいなと思っておりました。(いや、ただ物欲がもりもり膨らんだだけです。)

※あとMMU2Sにしてから失敗が多くなって、印刷に時間がかかるようになったのも理由の大きな一つです。

スポンサーリンク

ただ、1台10万円もすると容易に手が出せません。(すでにPrusa MINIも予約しているのは、この際忘れます。ヤフオクで使ってないガジェットを売りまくりです。)

そこでみんなが大好きAliExpressで販売されいる中華版のPrusa i3 MK3Sのクローン機を検討しました。

もともと、Prusa i3自体がオープンソースになっていて必要な部品などのデータが自由にダウンロードできます。

これを元に必要な部品をセットにして販売されているのが、今回紹介するクローン機になります。

Clone Prusa i3 MK3S Printer Full Kit Upgrade Prusa i3 MK3 To MK3S 3D Printer Kit DIY MK2.5/MK3/MK3S 3D Printer

AliExpressで検索すると以下の写真のような沢山のクローン機が見つかります。

どれも多少の値段の違いはありますが、ほぼ同じものが販売されています。(お店によって部品の品質にバラツキはあるかもですが)

Bear upgrade Prusa i3 MK3S
通常のPrusa i3 MK3S

2種類の写真を掲載しましたが、微妙に違うものもありますのでご注意を。ちなみに下の写真の方がOriginal Prusa i3 MK3Sの形です。

上の方の写真は、Bear upgradeと呼ばれるもので、公式のMK3SをベースにZ軸などをアルミフレームに変更してより安定させた?ものです。

どちらを選んでもフレームの違いなので大差は、無いかもですが、正直印刷品質が変わるとは思えないので、素直に公式と同じタイプを購入することをお勧めします。

理由は、公式サイトで公開されているプリントパーツは随時更新されているので、Bear upgradeだと、公式のプリントパーツが使えないためです。

ってことで、レビューが高めで「Original Prusa i3 MK3S」と同等のものを探して脊髄反射で購入してしまいました。(Originalとクローンで性能差がどれくらいあるのかも興味があったんだもの)

ちなみに私が購入したのは、FTSETCって名のAliExpressのショップです。このFTSETCってショップは、1stやら2ndやら同じような名前のショップでいくつか出店されていますが、それぞれのお店で扱っているものは、大差ないように見えます。

AliExpress.com Product – Clone Prusa i3 MK3S Printer Full Kit Upgrade Prusa i3 MK3 To MK3S 3D Printer Kit DIY MK2.5/MK3/MK3S 3D Printer

クーポンも提供しています。

ちなみに3Dプリンターで印刷するプラスチックパーツ以外がセットになって、今だと送料込みで6万円程です。(本体自体は48000円程ですが、送料が12000円前後と高い。。。)

セールのタイミングなどを狙えば送料込みで55000円くらいで買える時もあります。(AliExpressでは、毎年開催される11.11やサマーセールがおすすめです。)

プラスチックパーツは、フリマサイトで販売をしております。AliExpressで購入するよりも品質も良くお安いです。

もちろん、公式と同じプリンターと設定で印刷しています。

組み立てに便利な、四角ナット「DIN 562」・3mmのフィラメントケーブル・スプールホルダーも付属してお得です!

Prusa i3 MK3S プリントパーツ セットの新品・未使用品・中古品|PayPayフリマ (yahoo.co.jp)

Prusa i3 MK3S プリントパーツ セットの中古/未使用品を探そう! – メルカリ (mercari.com)

Prusa i3 MK3S プリントパーツ セットの通販 1点 | フリマアプリ ラクマ (fril.jp)

ヤフオク! -mk3s プリントパーツの中古品・新品・未使用品一覧 (yahoo.co.jp)

しかし価格は、公式サイトのOriginal Prusa i3 MK3Sの半額以下になります。

で待つこと2週間、色々ありましたが、無事DHL経由にて到着しました。(日本国内の配送は佐川急便でした。)

早速、開封の儀と付属パーツについても簡単に見ていきます。(残念ながらハリボーは付属していませんでした)

アルミフレームです。公式と比べて白のツブツブ感が強いですが、品質は良さそうです。

次にコントロールボード類です。公式と同じものが付属しているようです。

次に電源です。これは1つ前のタイプの電源が付属していました。(公式の電源は、日本の100VでPETGやABSなどの温度を高くするケースだと最悪壊れるらしいです。。。今回付属している電源については未知数です。)

PETGを印刷するのであれば、アップトランスを購入して220vで利用すると良いかなと思います。

ネジやその他のパーツです。これも特に公式との差は一見無さそうに見えます。(さすがに公式とは違い、組み立てのパーツ別に部品の包装は分かれていないです。)

ステッピングモーター類です。こちらも性能はわかりませんが、ぱっと見公式との差は無さそうです。

最後にリニアシャフトです。こちらも特に公式との差は無さそうです。

ざっと付属品を見る限り公式のものと差は無さそうに見えますが、実際に組み立てながら細かい部分も見ていこうと思います。

組み立てにあたって、クローン機にはプリントパーツが付属しないため、公式サイトからダウンロードし、自分で印刷するなどして別途用意する必要があります。

https://www.prusa3d.jp/

ちなみにAliExpressでプリントパーツも送料込みで5000円程で購入できますが、プリントパーツがBear upgrade版だったり、古い世代のだったりとするので、購入時は気を付けてください。

TriangleLAB PETG Material Printed Parts For Prusa i3 MK3S 3D Printer Kit MK3 Upgrade To MK3S

そんなこんなで、お問い合わせいただくことがありましたので、PayPayフリマ・メルカリ・ラクマ・ヤフオクで、印刷したMK3S用のプリントパーツを販売していますので、よかったらご検討ください。

公式と同じパラメーターとハードウェアで印刷をしており、AliExpressで購入するより安くてオマケもたくさん付属していますので是非。

Prusa i3 MK3S プリントパーツ セットの新品・未使用品・中古品|PayPayフリマ (yahoo.co.jp)

Prusa i3 MK3S プリントパーツ セットの中古/未使用品を探そう! – メルカリ (mercari.com)

Prusa i3 MK3S プリントパーツ セットの通販 1点 | フリマアプリ ラクマ (fril.jp)

以前、私もPrusa i3 Rework用のプリントパーツをAliExpressで購入したのですが、品質があまり良くなかったので。

と、ゆーことで。

丁度、去年の年末に公式サイトでブラックフライデーが開催されていたので、いざという時のために買っておいたフィラメントの活躍です。

ただ、公式サイトの推奨設定は、レイヤー厚:0.2mm・フィラメント:PETG・インフィル:20%になっていますが、このパラメータで必要なプリントパーツをすべて印刷すると約40時間程かかります。。。

まずは、X・Y・Z軸で必要なプリントパーツだけで16時間弱です。。。。

まー地道に印刷するほかないですね。

プリントパーツは公式より綺麗な気がします。

一部、MMU2Sに付属していたパーツを流用しましたが、それでも約30時間ほどかけて必要なパーツの印刷が完了しました。

まとめて印刷するのですが、途中でビルドプレートから剝がれたり、射出不良が発生すると時間とフィラメントが無駄になったりします。。。

早速組み立てを行ったのですが、クローンPrusaを組み立てる中で一番苦労したのが、付属のネジ固定用の四角ナットが印刷パーツの中に挿入出来ない事が多々ありました。

左が一般的?な四角ナット・真ん中がOriginal Prusa付属の四角ナット・右がクローンPrusa付属の四角ナット

見比べると一目瞭然なのですが、Original Prusaに付属する四角ナットは、特殊なもので通常の四角ナットより厚さが薄いものになっています。(Original PrusaのマニュアルだとM3nSと記載されています。)

※通常のナットは厚さ2.4mmですが、Original Prusaのものは1.8mmです。

クローンPrusaに付属する四角ナット自体の厚さは、Original Prusaと同じなのですが、角が直角になっているため、上手くパーツに挿入できない事があります。(どうしても入らないときは、Original Prusaの余りを使いました。。。)

それでも入らないときは、熱くした半田ごてで、ナット押し込むとプリントパーツを溶かしながら挿入できますが、かなりの荒業です。

※特に制御ボードを取り付けるEinsy-baseとEinsy-doorsのパーツとy-rod-holderが難関でしたが、y-rod-holderのパーツは、MK3S+で改善されているので、そちらのプリントパーツを利用することをお勧めします。

ちなみにこのOriginal Prusaに付属する四角ナットは、「DIN 562」と呼ぶらしいです。

AliExpress.com Product – 100pcs/lot M3 M4 M5 M6 M8 Square Thin Nut A2 304 Stainless Steel Square Nuts DIN 562

あと、細かい部分なのですが、エクストールダーから出ている配線をまとめて制御ボードに持っていくのですが、Original版だと、まとめた部分が垂れないように芯となる3mmのフィラメントケーブルが付属しておりますが、クローン版には付属していません。

こちらもフリマサイトで販売しているプリントパーツセットに付属していますので、是非、ご検討いただければです。

Originalに付属する3mmのフィラメントケーブル

で、なんだかんだと前回の経験もありましたが、結局8時間近くかかり無事完成しました。

クローン版Prusa i3 MK3S

こちらが クローン版Prusa i3 MK3Sになります。無事セルフテストもパスしキャリブレーションも問題なく完了しました。

あっけなくパスしてしまい、拍子抜けしてしまいました。

結局、公式のOriginal Prusa i3 MK3Sに比べて付属している部品のケーブルが短いやら長すぎるやら少し太いやらと、若干、ケーブル類の取り回しに苦労する部分がありましたが、大きな違いはありませんでした。

結論、同じものだと思いますが、ほかのブログやお問い合わせを頂いたりすると、クローン Prusa i3 MK3Sの品質にバラつきがあるようです。(付属している部品も微妙に違ったり?)

気を付けようがないので、運ですね。。安いから仕方ないですが、、、

(一部、異なる部分がありますので後編で紹介したいと思います。)

Original版は、マイナーアップデート版のOriginal Prusa i3 MK3S+が出ていますが、プリントパーツは、クローン版でも使用できるので、大きな違いとしては、Z軸のPINDAセンサーが改善されているのと、Yキャリッジのの留め具がUボルトから専用の部品になっているくらいかなと思います。

また、ファームウェアも公式のがそのまま使えるので、クローンと言ってもOriginalとの違いは無さそうです。

なので、安くPrusa i3 MK3Sを手に入れたい場合は、クローンでも全然問題ないかと思います。

そのあたりの印刷面での比較は、印刷品質編で紹介したいと思います。

AliExpress.com Product – Clone Prusa i3 MK3S Printer Full Kit Upgrade Prusa i3 MK3 To MK3S 3D Printer Kit DIY MK2.5/MK3/MK3S 3D Printer

フリマサイトで、クローン Prusa MK3S用のプリントパーツを出品しています。

Prusa i3 MK3S プリントパーツ セットの新品・未使用品・中古品|PayPayフリマ (yahoo.co.jp)

Prusa i3 MK3S プリントパーツ セットの中古/未使用品を探そう! – メルカリ (mercari.com)

Prusa i3 MK3S プリントパーツ セットの通販 1点 | フリマアプリ ラクマ (fril.jp)

ヤフオク! -mk3s プリントパーツの中古品・新品・未使用品一覧 (yahoo.co.jp)

スポンサーリンク